西洋ではナイフ(ぺティーナイフ)と呼ばれ、日本では小刀、沖縄では、シーグ小(グワァー)と呼ぶ。昔も今でも生活に欠かせない道具である。南島に鉄が普及し始めた6世紀ごろから、特にグスク時代には沖縄の刃物はシーグが主流であったようだ。鉄が少なく小さな刃物が多く使われていた。当時の遺跡から出土した刀子(シーグ)の刃部は現代のぺティーナイフとよく似ている。グスク時代の沖縄の料理刃物はぺティーナイフが主流であった事を物語っている。
写真1:小さなナイフで刃渡り9㎝ 柄は蝦夷シカ(雌)の角・・・強度がある動物の角や骨は刃物の柄に広く使われている。
写真2:刃渡り9㎝で柄はナラの木を用いた。刃部は厚く工作ナイフとしても使える。調理では、まな板は使わず手にジャガイモを持って皮をむくのに良い大きさである。